01.14
ミュゼ浜口陽三~南桂子展
東京では、ずっと行ってみたかったミュゼ浜口陽三に行ってきました。
浜口陽三は版画家で、ヤマサ醤油10代目の三男。
ミュゼ浜口陽三は、そのヤマサ醤油が開設している小さな美術館です。
ちょうど、夫人で銅版画家の南桂子の生誕100年記念展が開催されていることもあり、
念願だったこの美術館に行ってきました。
とても素敵でした。
それはそれは繊細な点と線で作られるその世界は、少女やお城、鳥、植物、
子犬などのモチーフで、一見おとぎ話の世界のようでもありますが、
ひどくさびしそうな少女の表情、それでいてどこかユーモラスな雰囲気、
細かい点で表現された鳥や不思議な植物など、胸に迫るものがあったり、
くすりと笑ってしまったり、もろに好みの世界にぐっときてしまいました。
何で知ったか忘れてしまいましたが、私はこの版画家が好きで画集も1冊持っています。
でも、線の細やかさや、作品の世界が含んでいる憂いみたいなものを
今回、この展示を見て初めて感じ取ることができました。
やはり画集ではわからない部分が多いですね。
行ってよかったです♪
また、一部は、「詩画集を空間にした展覧会」というコンセプトの展示となっており
南桂子の作品と谷川俊太郎さんなど3人の詩人の詩作品が組み合わされていて、
とてもおもしろかったです。
南桂子の「海辺」という作品に付けられた、
蜂飼耳(はちかいみみ)さんの「はじめての海」という詩が大変気に入りました。
詩と版画、大好きなものをたっぷり堪能しました。
東京のミュゼ浜口陽三では3/21まで、ほか巡回展となるようなので、
機会があったらぜひ見てみてください!